土地や家屋の名義変更を先延ばししても何も問題は無いでしょうか

土地や家屋など不動産の名義変更は、早いほうがいいとも言われています。

その理由はどこにあるのでしょうか。

先延ばしで生じたトラブルの事例をお話ししておきます。

◎兄弟げんかが勃発して分割がご破算に。

土地や家屋の名義変更とは、相続を意味します。

相続問題でもっとも多いトラブルは、法定相続人の間で話し合いがまとまらず、「遺産分割協議書」の作成が途中で棚上げになってしまう事例です。

たとえば相続人である兄弟の仲が悪くなってこじれ、遺産分割に応じない兄弟が出てきた。

兄弟の誰かが亡くなったり病気をしたりして、これまですすめていた分割の見直しが必要になったなどです。

◎コレなら相続放棄したほうが良かった?

家族が知らないうちに、名義人が多額の借金をしていて、「これなら相続放棄をしておいたほうが良かった」などという事例もあります。

たとえば土地や家屋の名義変更をしないでそのままにしておくと、負債がどの程度あるのかという洗い出しもしないで過ごすことになります。

債権者からの督促状に気づくのが遅れると、相続放棄の期限が超過してしまっていることもあります。

◎土地や家屋の名義変更をしなくても法的な問題はありませんが、早期に手続きを済ませた方が、後々のトラブルも少なくて済みます。

年数が経てば法定相続人の暮らしぶりも変わります。

それが原因で遺産分割が暗礁に乗り上げたり、相続放棄の機会を失ったりすることもあります。

相続手続きは、一種の負債関係のクリーニングでもあるので、早めに行なってスッキリさせましょう。